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「糖鎖について」

- ●糖鎖とは
「糖」という言葉から単純に砂糖のような甘い成分をイメージしてしまう方が多いかもしれません。
しかし糖鎖とは私達の体の細胞の表面にある鎖状の糖のことです。
およそ数百万個もの糖が鎖上に結合し、その鎖が幾本ものウニのとげのように細胞をおおっています。
糖鎖は細胞が作る第3の生命の鎖と言われています。
第1の生命の鎖は遺伝子情報を伝えるDNA。
第2はアミノ酸で構成されるたんぱく質。酵素としてさまざまな化学反応に関わります。
第3の糖鎖は細胞内の情報伝達に関わります。
糖鎖は地球の表面を覆っている木々のように細胞の表面を覆っています。
何か外から物質が襲ってきた時、最初に衝突するのが糖鎖です。
細胞は細胞ごとに独自の糖鎖を持っていて、他の細胞がその糖鎖の形を見ればどの細胞かわかるようになっています。
細胞表面の目鼻立ちのような感じです。
また糖鎖は、情報を交換しあうアンテナの役割もしています。
具体的にはA,B,Oなどの血液型の決定は糖鎖によるものです。
また基本的な生命維持機能である体温や、血圧・血液の循環もそうです。
さらに免疫系、内分泌系、精神神経系など生命活動そのものに関与しています。
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- ●8種類の糖鎖
- 自然界には200種類の単糖が存在しますが、ヒトの細胞の糖鎖の構成成分として明らかになっているのは以下の8種類の単糖です。
- グルコース(Glc)、 ガラクトース(Gal)、 マンノース(Man)、 フコース(Fuc)、 キシロース(Xy)、 N-アセチルグルコサミン(GlcNAc)、 N-アセチルガラクトサミン(GalNAc)、 N-アセチルノイラミン酸(シアル酸)(NANA)
- 通常の食事からはグルコース(穀類から)とガラクトース(乳製品から)の2種類くらいといわれています。
- なお母乳には6種類の糖鎖が含まれています。
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- ●不足する糖鎖
- 糖鎖を構成するこれら8種類の単糖は毎日意識的に摂取することをお勧めします。
- 本来、通常の食生活から摂取できるはずなのですが現代の食べ物は、農薬の影響や多くの食品添加物などから本来の栄養素が失われています。
- 今の食生活ではグルコースとガラクトースの二種類のみしか得られていないのが現状で、現代人は約75%もの糖鎖栄養素が不足していると言われています。
- 農薬や食品添加物の影響がない食生活を送っていた昔の人は反対に普段の食事だけで75%の糖鎖栄養素が摂取できていたと言われています。
- では現代人は足りない他6種類の単糖はどうしているのでしょう。
- これは余分にあるグルコースやガラクトースを材料にして作られています。
- 肝臓の細胞工場でビタミンやミネラル・酵素、さらにはたくさんのエネルギーと時間をかけて作り出します。
- ところが現代人の肝臓は食生活の悪化やストレスの増加により発生する活性酸素の影響を受けて、そこで作られる糖鎖栄養素は不足しがちなのが実情です。
- 糖鎖の活性化に必要な栄養素は肝臓での体内合成だけでは間に合いません。
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